スクリーンを隔てた向こう側にある世界ははたして、現実なのかフィクションなのか。
いやいや、これは映画だから。フィクションだから。
わかってる。わかりすぎているけど、
ダルデンヌ兄弟の作品を観ると、どうしても、そこに生きてるように感じてしまう。
トリとロキタ、彼らをとりまく理不尽な現実に、
なぜ、おれはコーラを飲みながら座って観てるんだ。
と冷静にハラハラしている。
音楽は一切無く、感情の共感も、解釈の余地もあたえてくれない。
移民、貧困、ジェンダー、ドラッグ、へのジャッジはない。
愛と正義が助けてくれるわけでもない。
そこに生きる二人の現実を観るお前は何者なんだ。
ダルデンヌ兄弟監督最新作『トリとロキタ』3月31日(金)公開
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作『トリとロキタ』3月31日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次ロードシ…
/https://bitters.co.jp/tori_lokita/
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ダルデンヌ兄弟 社会をまなざす映画作家 (ドキュメンタリー叢書) 若林良(編集)
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