「あなたはその背中を覚えている。」
『へび』の冒頭の一文。
子どもがはじめて自転車に乗れた日の背中。
そのあとも背中が印象的に描かれていて、子は親の背中をみて育つなんてよく言うけれど、親こそ子の背中をみて育つ気がする。
小説に登場する子は小学校5年生で、わたしの息子も同じ5年生。
最近、息子の雰囲気が変わった。
彼の話す言葉、トーン、怒られた時の表情、視線のそらしかた。
自立、思春期、親離れ。
それは、寂しいとも嬉しいとも違って、はじめて1人で学校へ行く息子の背中を見送った時の感覚に近い。『へび』を読んでいる時もずっとそんな感覚で、妻がこの小説を読んだらどう感じるだろうと気になる。


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