映画の予告編をみて、たぶん、あっち系の映画なんだろうなぁと、半分期待、半分不安で観に行った。映画を見終わるまで、SNSは見ないようにしているので、前情報もなし。
率直な感想は、前向きなよくわからない。
よくわからない、と言うとネガディブな印象に傾いてしまう気がするけれど、けっして嫌いな「わからない」ではなくて、芸術、アートをみた時の、あの「わからない」に似ている。
だから面白いとか、つまらなかったという感じでもない。
わからない→答えがないっていうのはけっこう不安なもので、子どもの頃から正解に囲まれて、人生にも幸せにも正解があるような世の中で育ってきたのだから仕方ない。
だから「答え」があると安心する。「答え」がないのは不安で、眉間にシワを寄せてしまう。「答え」がみんな違うのに肯定される芸術に戸惑うこともある。戸惑うと不安。
ネトフリ諸々コンテンツ過剰摂取なのか「物足りなさ」は正直感じる。
ドラマや映画には刺激を求めてしまう。というか刺激があたりまえになりすぎて、慣れてしまっている。
「旅と日々」は刺激を与えてくれない。
この映画の時代設定はよくわからないけど、スマホが一度も出てこない。日常的にスマホからの刺激に慣れ親しみ、スマホがない時のあの不安。
刺激の反対は不安だ。
「この映画のテーマはなんですか?」「この映画の言いたいことはなんですか?」
わかったようなフリはしたくない。無理矢理に答えを見つけようとも思わない。
すぐに「答え」がわかる今の世の中だからこそ、スクリーンに写しだされた情景、目的のない旅、観た後に感じた不安を自分の中に残しておく。
無理矢理、刺激でうめようとしないでとっておく。
それが「答え」なのか、なんなのか、よくわからないけれど。


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