『幻影の書』
著者 ポールオースター
訳者 柴田元幸
出版 新潮文庫
未読の方のために、ざっくり、あらすじは。
その男は死んでいたはずだった──。何十年も前、忽然と映画界から姿を消した監督にして俳優のへクター・マン。その妻からの手紙に「私」はとまどう。自身の妻子を飛行機事故で喪い、絶望の淵にあった「私」を救った無声映画こそが彼の作品だったのだから……。へクターは果たして生きているのか。そして、彼が消し去ろうとしている作品とは。深い感動を呼ぶ、著者の新たなる代表作。
https://www.shinchosha.co.jp/book/245114/
とても、おもしろそうじゃないですか。と、手に取って読み始めた。
このヘクター・マンという男と私(デイビットという男)の話が交互にくる感じ。
まぁ、どちらもプレイボーイ。なんか、いつも女の人が自然に近づいてくる感じ。
「僕は求めてないんだけど、彼女の方からやってきてしまうんだ」というような感じが、なんかあの人の小説に似てる。
そう、村上春樹。
村上春樹の小説は苦手ではなくて、むしろ好きな方。
似ていると言われてるけど、ほんとにそうかなと思う。
喪失を背負った男のまえに、不思議な女の人があらわれて、セックスをして。
どこか憂鬱な主人公で、世間とあまり馴染めない。
似てるな。似てるのか?。
でも『幻影の書』を読んだかぎり、なんか違う。 考えたけど、よくわからない。
よくわからないから、プレイボーイな憂鬱という印象が残ってしまった。
プレイボーイ、憂鬱、プレイボーイ、憂鬱。
なんだかんだ、その感じが最後まで抜けなくて、読み終えた時には思わず「やれやれ」と言いたくなる。
それが逆に?いいんだな。きっと。
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『幻影の書』 ポール・オースター、柴田元幸/訳 | 新潮社
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