「杉咲花だから成立している」「小説家には見えない」
このドラマの感想を語ったPodcastを聞いた。
他にも、NOTEなどでドラマの感想を拝見すると、どうやら杉咲花さん演じる文菜への反感が多い印象だ。
これは意外だった。
「あぁ、可愛いなぁ」とただ呆然と鑑賞していた私と世間にはズレが生じている。
ドラマを観てどう思おうが個人の自由だが言いたい。
「ドラマの主人公はこうあるべきだ」という正解をもとめてないだろうか?
どういうことか。
文菜はモテる。かっこいい彼氏がいるのに浮気をするなんて、ちょっといけすかない。たしかに同意。
小説家だが古着屋でも働き、オシャレサブカル女子の雰囲気をまとい、スタイリングはとてもオシャレで。なんだかエモい。その点は好き。これも同意。
このモテとエモを両立させている主人公に嫉妬しているのか。
ドラマの主人公に嫉妬?
なんか違う。そうなのか
ドラマ主人公の正解はどこにあるのだろう?
少し視点を変えてみる。
今までのドラマではサブカル女子はどこかダサく描かれ、内気で一途なイメージもある。
自分の好きなことには真っすぐだが、他人とのコミュニケーションが不器用だったりする。
また、モテる女子は男を手玉にとるようにとっかえひっかえ、愛には興味がなく金目当てだったりする。
ドラマ主人公にはどこかしらの短所が存在した。
その主人公の短所がドラマの進展とともに成長する、というのがドラマのセオリーでもあり、面白いところである。
ドラマ主人公の短所は私たちの悩みと共通している。
そう考えると、人の悩みの種類は多くないことに気づかされる。
恋愛、友情、仕事、人間関係、容姿、家庭環境、、、
その悩みに葛藤し、成長して乗り越える。
数多くのドラマの環境や状況は違くても、悩みの種が同じならば必然的に解決策も似てくる。
お決まりのパターン。
なぜお決まりのパターンになるか。
私たち視聴者は、お決まりのパターンを知らず知らずのうちに求めてしまっているのかもしれない。
自分が共感しやすいように。
だから「ドラマの主人公はこうあるべきだ」と決めつけてはないだろうか。ドラマ主人公の正解を求めてはいないだろうか。
なぜ、主人公が浮気をしちゃいけないのか?
なぜ、主人公が自分勝手じゃだめなのか?
なぜ、文菜が小説家にみえないのか?
共感できない。
それは、自分の価値観か?世間の価値観か?文菜の価値観か?
「こうあるべきだ」と思いが強いければ強いほど反感をよぶ。
思い込みというのは怒りの源でもある。
この多少強引な「ドラマ主人公はこうあるべきだ論」というフィルターを外してみると、文菜という人間はどのように見えてくるだろうか。
優しい彼氏にどこか満足していない。
同業者の先輩と浮気しちゃった。
自分のことを好きだと言ってくれる男の子と飲みに行く。
なんだかだらしがない。いいじゃないか。
こうあるべきなんて正解はないのだから。
長々とダラダラと書いてしまったが、
これだけ、多くの人にあーだこーだ言われるということは、
考える余白みたいなものが、このドラマにはあるということ。
そして、わたし個人の感想としては「これは、映画だ。いや、ドラマでしょ。論争」というまた強引でダラダラとした勝手な考察を次号で書きたいと思う。正解なんてないのだから。


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